2006年 03月 20日
以前ダンナと訪れた、自称愛犬家が営むドッグカフェ。 店内に入るやいなやオーナー女性がピコに近寄ってきた。 聞くところによると前の年にフラットが亡くなったそう。 最初は単に「随分話し好きなおばさんだな〜」 「きっとフラットが懐かしいんだな〜」と思っていたが すぐに雲行きが怪しくなってきた。 「この子はどこの犬舎の子?血統は? 訓練はどの程度まで受けたの? 食事はもちろん手作りでしょ? ちゃんと生食やってる?(「ちゃんと」ってナニ?) ウチの○○○ーは本当に賢い子だったのよ。 ほら、股関節で有名なK先生知ってるでしょ? 私はあの先生ともとっても親しくてね。 やっぱりフラットって他の犬種と比べても一番よね。 私はナントカ協会の役員もやっててね・・・」 「はぁ・・・」 ダンナに必死に目くばせして「早く出ようよ〜」のサインを送る私。 即効でジュースを飲んで「じゃぁね〜ピコちゃん♪」の声を振り払うように店を後にした。 後で気づいたけれど、彼女は一度たりともグーを見なかった・・・ 私からすると、彼女は愛犬家ではなくて愛国家です。(笑) 誰だって心の底では自分の犬が世界一だと思っているはずだし、 それはとっても自然で健全な感情だと思う。 けれど、犬種というのは人間で言えば単なる国籍のようなもので、 「この犬種が一番!」というのは「日本国万歳!」と言ってるのと変わらないと思う。 確かにそれぞれの犬種に応じて特徴というのはあるのかもしれない。 でも、それは日本人は食後にお茶漬けを食べたがるけれど フランス人はチーズを食べたがる、ってな事で、 どっちが特別とか一番とかいう事にはつながらないはず。 私の中ではグーはグー、ピコはピコ。 犬種を超えた「存在」そのものだし、 ましてや彼らが「特別な犬種」なんて全く考えた事がない。 ぶしつけに犬舎や血統なんかを聞いてくるのは 「お宅はどんなお家柄?学歴は?」と聞くのと同じくらい失礼だし、 「ちゃんと生食やってる?」ってのも、まるで初対面で 「あなたの宗教は?」と聞かれたかのような驚きを感じた。 ちなみにウチでは「手作り&なんちゃって生食」を与えている。 でもそれはピコのアレルギーから必然性に迫られて (食べられるフードが存在しないので)やってるだけの事。 一応ダンナがペット栄養管理士の資格を持っているので ある程度の栄養計算はしているが、それでも時には 「えーい面倒じゃー!今日はご飯に鰹節!」なんて時もある。(笑) 周りには徹底した生食派もいれば徹底したフード派もいるが、 全員に共通するのは自分の置かれた環境や考えに基づいて 自分の愛する家族にベストと思われる食事を与えているという事。 それを・・・「ちゃんと」もクソもあったもんじゃありません!(笑) ・・・という話を、今日とある出来事で思い出しました。
by goopicot
| 2006-03-20 23:59
| 犬/一般
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