2006年 06月 16日
奇跡
全ての生き物には寿命がある。
全ての病気が治るわけじゃない。

分かってる、そんな事。

でも、だからこそ、私の大切な宝を守るために、
少しでも早く病気を発見するために、
ここ1年ほど獣医に通いまくって
しつこいほど検査をしていた。

何かおかしい。
何かあるはず。

疑って、疑って、疑いまくって、
腫瘍専門医の元で
思いつく検査を全て受けさせていた。

1ヶ月ちょっと前のグーの血液検査、レントゲン検査、
超音波検査の結果は全て正常範囲内だった。

2週間ほど前から食欲が急激に落ち、
慌てて再び検査したところ
白血球は5万以上、ALPは1800以上。
あり得ない数値だった。

検査結果を待つ1週間。
笑顔で仕事をこなすのが辛かった。

とにかくグーに食べさせる事に全エネルギーを注いだ。
スープを鼻で押しやられても、
高級牛肉をペッと出されても、
手作りアイスをゲーされても、
ちょっとでも口にしてくれそうな物はなんでも用意した。

しかしニオイの強い物は全滅。
中でもドライフードは比較的食べやすいようで、
ほんのひとにぎりのドライフードを「豆まきゲーム」
(部屋中にフードをばらまいてピコと競って食べさせる)
で1時間かけて食べさせる日々が続いた。

神様、グーはまだ8歳半です。
ウチの子になってまだ6年です。
もう少し私の側にいさせてください・・・
毎日お祈りした。

本日、検査結果が出てきた。
腎臓の腺癌。
ステージⅢ〜Ⅳ。
いわゆる末期である。

癌は急激に、そして広範囲に広がっている。
腫瘍は静脈の近くと場所も悪く、外科的処置はまず無理との事。
放射線、抗ガン剤もあくまでも延命程度しか効かないよう。
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つい先ほどのグー。
食欲不振とゲリを除けば、とても末期とは思えない。

こんな事があるのだろうか。
今まで何のために検査してきたのだろうか。
1ヶ月で末期になってしまうのなら
定期検診を受ける意味すらない。
それとも見逃されてしまったのだろうか?

やりきれない気持ち、やりどころのない怒り。
言いたい事は山ほどある。
でも、それを言い始めても今となっては何にもならない。
今こそ、グーがウチのコになってくれた恩返しをする時。
泣くのは今日だけにして(ご迷惑をおかけした方達、ごめんね)
明日からはグーが心配しないように笑顔で接しなければいけない。
そしてグーが「もういいよ」と言うまで一緒に戦わなければいけない。

私は奇跡を信じたい。

こんな時、無邪気なピコに救われる。
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by goopicot | 2006-06-16 01:55 | 犬/一般





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