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2006年 09月 25日
その後
3匹の生活になって4日。
そんなにメソメソはしていませんが
どうも涙腺がイカれてしまったようです。(笑)
泣いてる意識はないのに、顔は笑ってるのに、
気がついたらお皿の上に涙がポロポロ落ちてたり。
今まで気が張っていたせいでしょうか。

でも、無理に急いで立ち直ろうとするのはヤメます。
いつか時間が癒してくれるのは頭では分かっているから。
いつも通り周りの友人に迷惑かけながら(笑)
少しずつ元気を取り戻していきます。

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9/20、ブログ投稿後より

いつも通りテーブルで作業をしていると背後から強い視線を感じた。
苦しそうなグーが頭をあげてこっちを見ている。
もう頭なんてあげられないはずなのに。
速攻で作業を中断。
それまではグーのすぐ横のソファーで寝ていたのだが
その日は山のようなペットシーツと濡れタオルを手の届く場所に置いて
グーに添い寝する事にした。

夜中何度もゲーゲー吐く。
寝そべりながら吐いて窒息すると大変なので
その度に首を起こしてさすってあげた。

ビデオの録画ボタンが知らないうちにONになっていた。
床しか映ってないけど音声は入ってて、どうもその時私はグーに
「もういいよ、もうがんばらなくていいよ、行ってらっしゃい」
てな事を言っていたようだ。
天国でこれをやれ、あれをやれ、この人を探せ、
あの人に会ったらこう伝えろ、と色んなタスクを与えていたみたい。(笑)
頭がボーッとしてて全く記憶にはないんだけど。

吐くだけ吐いたら、呼吸が少し穏やかになってきた。
同時に外も明るくなってきた。
ダンナのアラームを遠くに聞きながら
いつの間にか眠りについていた。

眠りについた推定時刻、7時15分。

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9/21

点滴のために2つのアラームを常に9時に設定してある。
でも、この日はどっちのアラームも聞こえなかった。
鳴らなかったのではない、止めてもいない、
鳴っていたのに聞こえなかった。

「ハッと目が覚める」とは、こういう事を言うのだろう。
まるで何かに叩き起こされたかのように、急に目が覚めた。
11時ちょっと過ぎ。

ここ数週間で、グーの顔ではなく
まずお腹を見て呼吸をチェックするクセがついてしまった。

・・・動いていない。

グーは死んでいた。
私がちょっと寝ているスキに、1人で逝ってしまった。

話が前後するが、その後のダンナの話だと
家を出る前(8時頃)のグーの呼吸はとても穏やかで、
ちょっとウ●チが出ていたので拭こうかと思ったらしいが
せっかくスヤスヤ寝てるのに起こすのも可哀想なのでそのままにして、
挨拶もしないでコッソリ出ていったそう。
私はグーの真横で爆睡していたそう。

また10時ちょっと前にたまたま母親が寄ったらしいが、
その時の説明も全く同じで、グーのお腹が穏やかに動いていて
その横で私が死んだように眠っていた、と。
2人ともあまりにも静かに寝ていたので起こすのはやめた、と。

以上の説明と体の暖かさ、柔らかさから考えると
グーは私の目が覚める30分ほど前に亡くなったと思われる。

グー。
グーさん。
どして1人で死んじゃったの?
笑顔で見送ってあげるはずだったのに。
なんで30分待っててくれなかったの?

何故私は寝てしまったんだろう・・・
もし苦しんでいたのに気づいてあげてなかったとしたら・・・
グーが亡くなった当日は
自分を責める気持ちでいっぱいだった。

ハッと目が覚める。
グーのお腹が動いていない。
その時の光景が頭の中で何度もリプレイされる。

友人が駆けつけてくれた。
正直、もう少し冷静でいられるかと思ったけど
想像以上に動揺している自分にちょっと驚いた。
何を、どの順番で、どうすればいいのか。
そんな私を横に見ながら、赤い目の友人は
グーさんのおカンをお花で綺麗に飾ってくれた。
「ずっと泣いてなかったんだから、泣けばいいよ」
と言われて安心しちゃって、ビービー泣きまくった。

「●●(私の名前)は絶対に笑顔で見送るなんて言ってたけど、
グーさんは●●にそんな無理をさせたくなかったんだよ。
最後までとってもグーさんらしいよ。」

・・・ありがとう。

夜、メルモ家も駆けつけてくれた。

「グーちゃんは1人で逝ったんじゃないよ。
グーママがすぐ横にいて安心したんだよ。
グーママの事、起こしたくなかったんだよ。」

・・・ありがとう。

そしてダンナが帰宅。

「俺はグーさんが『今だ!』と思って、時を選んで逝ったんだと思う。
昨日の様子からしてもグーはもう限界ギリギリのところまで来ていて、
でもグーの性格からして人間の気配を感じてる時は
どうしても頑張って反応しようとしちゃうから、
俺がいなくなって、お義母さんもいなくなって、●●が横で寝ていて、
●●の存在を感じていて、でも●●が起きる前のほんのちょっとの静かな時間に
『今だったらいいかな』って平和な気持ちで逝ったんだと思う。」

確かに、もしあの至近距離で苦しんでいたら
さすがに気づいていただろう。
吐いた後、苦しんだ後が見れるだろう。

そっか・・・グーさん・・・
私としてはどうもなんだか納得いかないけど、
グーさんがその時を選んだんだったら、
グーがそれでいいんだったらいいや。

・・・と、数日経ってそう思えるようになった。

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9/22

心ここにあらず。
21日、22日の仕事は全キャンセルした。
火葬は23日(土)の午前中。
クーラーギンギンの部屋で、セーター着て布団2枚にくるまって
アイスノンに埋もれたグーと2夜過ごす事になる。

グーにお別れを・・・とのお電話を何人かの方に頂いた。
でも遠いとこわざわざ出向いて頂くのも申し訳ないし、
そのお気持ちだけで本当に十分だし、
家もめちゃくちゃだし、なんてったって私がめちゃくちゃだし(笑)、
おカンに貼る写真なんかを選びながら
グーと最後の1日を静かに過ごさせて頂くことにした。

悲しくて、寂しくて、しばらく写真やビデオは見れないと思っていた。
でもグーの場合、ガンが発覚してからの3ヶ月半、
下半身麻痺でヨレヨレになっていくまでの印象があまりにも強烈だったので、
ほんのこの間まで元気に走ったり泳いだりしていたはずなのに
そういった姿がよく思い出せなくて。

あー、そうだ。
グーさんはほんのちょと前までこうだったんだ。
グーの幸せそうな姿がなんだか嬉しくて。
同時にせつなくて。
写真選びながら泣いたり笑ったり。

ダンナが帰宅してからは
長さがちょっと足りなかったおカンのリフォーム。
途中でグーさんを何度か引っ張りだしたり動かしたりしなきゃいけなくて、
口や鼻から血が出たりホラー映画的な場面もあったんだけど(笑)
なんてったって相手はグーさんだから怖くもなんともない。
皆さんから頂いたお手紙、FAX、絵、写真なんかを明け方までペタペタ貼りながら
最後の夜を過ごしました。


その後_f0095047_15351991.jpg21&22日。


長くなったので投稿分けます。(23日に続く)
by goopicot | 2006-09-25 15:58





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