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2010年 10月 04日
10/4
朝から目に力がある。
朝食のペーストも普段より積極的にゴックン。
どことなくパワーを感じる。
ただし身体はぐにゃぐにゃ、ほとんど立たない(立てない)。
最近のピコのモモは昔よく一緒にお風呂に入っていた
祖母のブランブランの二の腕を思わせる。
大型犬は一度歩かなくなると筋力の衰えが激しい。

ヘマトクリット20.6、200mlの輸血で約4%UP。

すごい!ついに!

と喜んだのもつかの間、恐ろしいレントゲン写真を見せられた。


10/4_f0095047_2304328.jpg1週間前のレントゲン写真を明日もらってくるので
それと比較して頂ければ一目瞭然なのですが。

真っ白。やばすぎる。
1週間でこんなになってしまうものか。

A:癌(組織球)の肺転移
B:肺炎(合併症)
C:肺水腫

の3パターンが考えられると。


Aの場合:何も出来ない。

Bの場合:CRP値が上がる。(ピコの値はまだそんなに高くない)
治療法として抗生物質の変更が考えられる。
たかが肺炎と思われがちだが、実は肺転移と同じくらいヤバいらしい。
ステロイド厳禁なので免疫性疾患の治療との兼ね合いが難しい。

Cの場合:人工的な水分の入れ過ぎ(点滴や輸血。飲み水は関係ない)により起こる事がある。
治療には通常利尿剤を使うが、今のピコのように腎臓が悪いと使えない。
点滴や輸血をセーブしたらなくなるか?(抜かなくても自然に消えるものらしい)
ヘマトクリット、赤血球との闘いになる。

胸水も少し溜まっていた。
この胸水を見ればAかどうか6割ほど分かる。
細い針なので危険性は低い、ただし急変はあり得ます、
との説明を受けて検査をお願いした。
検査のために少しだけ抜く予定だったが
「ピコちゃん大変大人しく抜かせてくれたので」
との理由でついでに250cc抜いてくれた。
明らかに呼吸が楽そうになった。あーよかった。

胸水からナントカ細胞は見つからなかった。
つまり、断定はできないが、Aの可能性は低くなった。

肺炎か肺水腫か。

幸いにもヘマトクリットが下がっていなかったので今日は輸血なし、
輸血しない事(水分制限)により肺水にどれだけ変化があるのか。
明日のCRP値はどうなのか。そこらへんから判断するしかないらしい。
というのも肺炎と肺水腫は非常に区別がつきにくく
通常両方の治療を同時に行うらしい。

もしこれが合併症の始まりだとすると
我々はまた色々と考え直さなければならない。

今日のステロイドはいつもの半分量、免疫抑制剤も一時ストップとなった。

以上、淡々と書いてみたものの
実は一度診察の途中で治療ストップの覚悟を決めた。
というのは、その時点でCのチョイスはなかったのだ。
先生からも「やはり厳しいです、そろそろモード切り替え時期かも」的な発言があり。
急いでダンナに電話し、ピコの肺がとんでもない事になっていると。
転移か肺炎か、いずれにしてもヤバすぎると。
今日で獣医は最後にしよう、注射でも薬でもなんでも自宅にもらって帰って
あとはピコの旅立ちの準備をしよう、本気でそう覚悟し、地面に寝そべって、
点滴中のピコに寄り添いながら、何人かにその旨のメールを送った。

が。

その後Cの可能性が提示され、気のせいか先生(主治医ではなく別の先生)の口調が
さっきと変わっていて、実際「明日はこうして、明後日はこうして」的な発言が出て、
いやいや先生ちょっと待ってください、私さっき主人に電話してもうこれ以上治療はやめよう、
モードを切り替えようと話したばかりなんですけど、と頭がハテナに。

。。。以上、数値やらデータやらの話をしましたが。
一番大切な事を書かなければいけません。
それは、今のピコの状態。

今日のピコのヘマトクリットは今回の騒動が始まった9/14とほぼ同じ。
数値だけ見ればそうですが、あの頃とは比較になりません。
ピコは確実に弱ってきています。
それが病気と闘っているからか、ステロイドのせいか、合併症か、わかりません。
でも血液検査の結果と同じくらい、いやそれ以上にピコの状態が大切です。

可能性がある限り治療は続けたい。
でも、もしAやBといった場合は治療中止も考えています。
ピコは不思議ちゃんだから治療を止めた途端に逆に回復したりして、とYは言っています。
そんな可能性もひょっとしたらあるかも。いや、ないかも。
先の事はわかりません。というか、決められません。
今日言ってる事、多分明日には180°変わります。(笑)
毎日の検査結果、ピコの状態、刻一刻と変化する全ての状況を考慮した上で
その場その場で判断していくしかなさそうです。

胸水を抜いたおかげで今日は酸素濃縮器は必要なさそう。
それが何よりも嬉しいです。


by goopicot | 2010-10-04 23:59 | 犬/健康





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